順位を気にする前に確かめること

まず、自分で検索して確かめた順位は、正確ではないことがあります。検索の結果は、その人の過去の閲覧履歴や現在地によって変わるためです。自社のサイトを何度も見ている人が検索すると、実際より上に表示されることがあります。

正しく確かめるには、ブラウザのシークレットモード(プライベートウィンドウ)で検索します。ログインしていない状態で見ることで、履歴の影響を受けにくくなります。

そのうえで、順位そのものよりも大切な数字があります。そのキーワードで、そもそも何人が検索しているかです。月に数人しか検索しない言葉で1位になっても、問い合わせにはつながりません。順位が上がらないと悩む前に、狙う言葉が適切かを見直す価値があります。

検索エンジンに登録されているか

順位以前に、そのページが検索エンジンに認識されていないことがあります。この場合、何を書き足しても表示されません。まずここを確認します。

簡単な調べ方は、検索窓に site: に続けて自社のURL(例:site:pepper-web-studio.com)を入れて検索することです。登録されているページが一覧で出てきます。作ったはずのページが出てこなければ、そこが原因です。

登録されない主な理由は、次のようなものです。

  • 公開直後で、まだ見つけられていない:数日から数週間かかることがある
  • 検索避けの設定が残っている:制作中に入れた設定を戻し忘れている
  • どこからもリンクされていない:一覧ページやメニューから開けない状態になっている
  • サイトマップが送られていない:ページの一覧を検索エンジンに伝えていない

公開したばかりのページであれば、Googleサーチコンソールから登録を申請できます。無料で使えるツールなので、まだ設定していない場合は、これを機に導入しておくと状況が把握しやすくなります。

アクセス数の推移をグラフで確認する

狙っているキーワードが合っているか

登録されているのに順位が上がらない場合、多いのがキーワードの選び方です。

「ホームページ制作」のような1語のキーワードは、全国の会社が同じ言葉を狙っています。地域の会社が正面から並ぶには時間がかかります。一方で「加古川 ホームページ制作 費用」のように語を重ねると、検索する人数は減りますが、探している内容がはっきりしている分、問い合わせにつながりやすくなります。

キーワードを選ぶときの目安は次のとおりです。

  • 地域名を入れる:商圏が決まっている事業なら、ほぼ必須
  • 2語から3語で組む:1語は競争が激しく、4語以上は検索する人が少なくなる
  • お客様が使う言葉にする:業界用語ではなく、相談で実際に聞く言い方を選ぶ
  • 1ページに1テーマ:あれこれ詰め込むと、何のページか伝わらなくなる

選んだキーワードは、ページのタイトル、見出し、本文の書き出しに自然な形で入れます。同じ言葉を不自然に繰り返す必要はありません。文章として読みにくくなるほうが、かえって評価を下げます。

似たテーマのページが自社内に複数あると、検索エンジンがどちらを出せばよいか判断しづらくなります。内容が重なっているページは、ひとつにまとめるほうが効果的です。

改善を重ねて成果につなげるイメージ

内容が検索する人の疑問に答えているか

キーワードが適切でも、内容がその言葉で検索した人の知りたいことに答えていなければ、順位は伸びにくくなります。

確かめ方は単純です。狙っているキーワードで実際に検索し、上位に出ているページを読んでみます。そこで扱われているのに自社のページに書いていないことが、不足している内容です。「費用」で検索されているのに金額の目安が書かれていない、「選び方」で検索されているのに基準が並んでいない、といった具合です。

あわせて、次の点も見直します。

  • 文章量が極端に少なくないか:数行だけのページは、答えとして不十分と見なされやすい
  • 見出しで内容が分かるか:見出しだけ読んでも中身が想像できる形にする
  • スマホで読みやすいか:文字の大きさ、行間、段落の長さ
  • 表示が遅くないか:画像が重いと、読まれる前に離脱される
  • 関連するページに行き来できるか:サイト内のリンクは、読む人にも検索エンジンにも役立つ

内容を足すときは、実際に受けた質問を思い出すのがいちばんの近道です。お客様から繰り返し聞かれることは、検索でも同じように調べられています。

効果が出るまでの期間と、見る指標

SEOは、手を入れてすぐに結果が出るものではありません。ページを直してから検索結果に反映されるまでに数週間、順位が安定するまでにはさらに時間がかかります。目安として、3か月から半年の幅で見ておくと、途中で焦らずに済みます。

その間に見る数字は、順位だけではありません。検索結果に表示された回数、そこから何回クリックされたか、どのキーワードで表示されているか。これらはサーチコンソールで確認できます。順位が20位のままでも、表示回数が伸びているなら方向は間違っていません。

逆に、表示回数は多いのにクリックされていない場合は、検索結果に出るタイトルや説明文が見直しどころです。ページの中身を直す前に、そこを整えるだけで流入が増えることもあります。

見るべき数字の絞り込み方は、アクセス解析で見るべき指標と改善につなげる手順で解説しています。

まとめ

検索順位が上がらないときの確認手順を振り返ります。

  • 順位はシークレットモードで確かめる。履歴で結果が変わる
  • site: 検索で、そのページが登録されているかを最初に確認する
  • キーワードは地域名を含めた2〜3語で、お客様が使う言葉を選ぶ
  • 上位のページと読み比べ、答えていない疑問を書き足す
  • 3か月から半年の幅で、順位だけでなく表示回数とクリック数を見る

まずは site: 検索で、自社のページがいくつ登録されているかを確かめるところから始めてみてください。ここが分かるだけで、次に何をすべきかが見えてきます。

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