再来店を増やすほうが手間は少ない

お客様は、不満があって来なくなるとは限りません。多くの場合は、忘れているだけです。良いお店だと思っていても、日々の生活のなかで思い出す機会がなければ、次の来店にはつながりません。

だからこそ、思い出してもらう手段を持っておくことに意味があります。以前はダイレクトメールやはがきが使われてきましたが、印刷と郵送の費用がかかり、開封されたかどうかも分かりませんでした。

LINE公式アカウントは、無料で始められるプランが用意されており、配信の通数が増えると有料のプランに切り替える形になっています。料金体系は変わることがあるため、始める前に公式サイトで最新の内容を確認してください。開封されやすく、届いたその場で予約や問い合わせにつなげられるのが利点です。

友だち登録を増やす声かけと導線

アカウントを作っただけでは、友だちは増えません。ほとんどの登録は、店頭での声かけから生まれます。

  • 会計時に案内する:「次回のご予約に使えます」と、使いみちを添える
  • QRコードを見える場所に置く:レジ横、テーブル、待合スペース
  • 登録の利点を一言で書く:予約が取れる、空き状況が届く、など
  • ホームページにも登録ボタンを置く:スマホで見た人がその場で登録できる
  • スタッフ全員が同じ言い方をできるようにする:案内の文言を決めておく

登録の見返りとして割引を用意する店舗もありますが、それだけを目当てにした登録は、その後の配信を読んでもらえないことが多くなります。「予約が取りやすくなる」「空きが出たときに知らせが届く」といった、継続して役に立つ理由のほうが定着します。

スマートフォンで友だち登録を済ませる

配信は頻度と中身で決まる

配信で迷いやすいのが、どれくらいの間隔で何を送るかです。目安としては、月に2〜4回ほど。毎日届けば煩わしく感じられますし、半年に一度では覚えてもらえません。

中身は、宣伝ばかりにならないようにします。届いて役に立つ内容が混ざっていると、次も開いてもらえます。

  • 空き状況の案内:「今週末に空きが出ました」は反応が得られやすい
  • 季節やタイミングの案内:時期に合わせたおすすめや注意点
  • お手入れや使い方のコツ:買ったあと・施術のあとに役立つ情報
  • 臨時休業や営業時間の変更:知らせておくと来店時の行き違いを防げる

配信の通数は、送った人数の分だけ消費されます。友だちが増えるほど1回の配信で使う数も増えるため、全員に送るのか、来店から時間が経った方だけに送るのかを考えると無駄がありません。送る時間帯も、業種によって開かれやすい時間が違うため、いくつか試して比べてみてください。

ブロックを増やさないための工夫

ブロックは、配信が多すぎるときと、自分に関係のない内容が続くときに起こりやすくなります。数を追うより、読む人にとっての意味を保つほうが結果的に残ります。

まず、送りっぱなしにしないことです。返信できる状態にしておき、予約の変更や質問を受けられるようにしておくと、お客様にとっては便利な連絡先になります。実際、電話よりもメッセージのほうが気軽だという方は少なくありません。

それから、あいさつメッセージを整えておきます。登録した直後に届く文章なので、ここで「何が届くのか」「どう使えるのか」を伝えておくと、そのあとの配信も受け入れられやすくなります。

ブロックされること自体は避けられません。数を気にしすぎず、来店につながっているかどうかで判断します。配信のあとに予約が増えているなら、その配信は役目を果たしています。

ホームページと役割を分ける

LINEは、すでに知っている人へ届ける手段です。まだ店を知らない人には届きません。一方でホームページは、検索した人が見つけてくれる場所です。この2つは役割が違うため、両方を持っておくと流れがつながります。

実際の動きとしては、検索でホームページを見つける、内容を読んで来店する、来店時に友だち登録をしてもらう、配信で再来店につながる、という順になります。ホームページが入り口、LINEが関係を続ける手段です。

そのため、ホームページには友だち登録の導線を置き、LINEの配信には詳しい説明があるページのリンクを載せます。メッセージに長い説明を書き込むより、要点だけを書いてページに送るほうが読まれます。料金やメニューのように更新が入る情報は、ページ側にまとめておくと直す手間も一度で済みます。

SNSを使った集客の考え方は、中小企業がInstagramを集客につなげる運用のコツでも解説しています。
届いた案内を見て喜ぶお客様

まとめ

LINE公式アカウントをリピート集客に活かすために、押さえておきたい点を振り返ります。

  • 来なくなる理由の多くは不満ではなく、思い出す機会がないこと
  • 登録は店頭の声かけが中心。使いみちを一言添える
  • 配信は月に2〜4回を目安に、役立つ内容を混ぜる
  • 返信できる状態にし、あいさつメッセージを整えておく
  • ホームページが入り口、LINEが関係を続ける手段と役割を分ける

まずはアカウントを作り、店頭での案内の言い方を決めるところからで十分です。友だちが増えてきたら、配信の内容を少しずつ整えていきましょう。

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