近隣の町は、すでに生活圏の一部
加古川市と高砂市、稲美町、播磨町は隣り合っていて、日常的な行き来があります。職場が加古川にある、子どもの習い事に加古川まで通っている、週末の買い物は加古川で済ませる。そうした方は珍しくありません。
住んでいる人にとって、市や町の境目はそれほど大きな意味を持ちません。店を選ぶときに気にするのは「家から車で何分か」「駐車場があるか」のほうです。
つまり加古川の店舗にとって、近隣の町はまったく新しい商圏ではなく、すでに生活圏が重なっている地域です。それでも来店につながっていないとしたら、店の情報がその地域の方に届いていない可能性があります。
まずは、今の来店客のうち市外から来ている方がどれくらいいるかを把握してみてください。予約時の住所、会員カード、会計時のひとことなど、分かる範囲で構いません。すでに一定数いるなら、そこを伸ばす余地があります。
近隣から来る人が、来店前に確かめていること
近所の店なら気軽に立ち寄れますが、隣の町の店へ行くとなると少し慎重になります。来店前に確かめたいことが増えるためです。
- 行き方と所要時間:どの道から入るのか、目印は何か
- 駐車場:台数、場所、無料かどうか。車で来る方には特に重要
- 営業時間と定休日:せっかく行って閉まっていたら、次はない
- 混み具合や予約の要否:待たずに入れるか、何時ごろが空いているか
- わざわざ行く理由:近くの店ではなく、この店を選ぶ決め手
最初の4つは、ホームページやGoogleマップに載っていれば解決します。載っていないと、確認のために電話をするか、諦めて近くの店にするかの二択になり、多くの場合は後者が選ばれます。
5つ目は、その店ならではの良さです。品揃え、技術、専門性、相談のしやすさなど、距離があっても選ばれる理由がホームページから伝わるかを見直してみてください。
地域名を入れた情報をホームページに載せる
近隣の町の方が店を探すとき、「高砂 整体」「稲美町 美容室」のように、自分の住む地域名で検索することがあります。ホームページに加古川の地名しか書かれていないと、こうした検索では見つけてもらいにくくなります。
とはいえ、地域名を文中に並べるだけでは読みにくく、検索での評価にもつながりません。読む人の役に立つ形で載せることが大切です。
- 来店いただける範囲を書く:「加古川市を中心に、高砂市・稲美町・播磨町からもお越しいただけます」
- 方面別の道順を書く:「高砂方面からは○○の交差点を右折」など、来る方向ごとに案内する
- 所要時間の目安を載せる:主な駅や交差点から車で何分かを書いておく
- 訪問や配達の範囲を書く:出張型のサービスなら、どこまで伺えるかを具体的に
方面別の道順は、近隣から来る方にとって特に役立ちます。地図を貼るだけでなく、曲がる交差点や目印を文章で添えておくと、初めての方でも迷わずに来られます。
業種によっては、地域ごとにページを分ける方法もあります。ただし、地域名だけを入れ替えた中身の同じページを量産するのは避けてください。それぞれの地域に向けて書ける内容がある場合に限って検討するのが無難です。
Googleマップで見つけてもらいやすくする
近隣の町の方がスマホで「近くの○○」と調べたとき、目に入りやすいのはGoogleマップの店舗情報です。ここが整っているかどうかで、候補に入るかどうかが変わります。
マップでの表示には、検索した人がいる場所からの距離が大きく関わります。距離そのものは変えられませんが、情報の正確さや写真の充実、口コミへの対応といった部分は、店側の工夫で整えられます。
- 営業時間・定休日・臨時休業を、常に最新にしておく
- 駐車場の有無や台数を、説明文や写真で伝える
- 外観や入口の写真を載せ、初めてでも見つけやすくする
- 口コミには返信し、遠くから来てくれた方の声にも丁寧に応える
- 訪問型のサービスなら、サービス提供地域に近隣の市町を設定する
外観の写真は見落とされがちですが、遠くから来る方ほど役に立ちます。道路から見た様子、駐車場の入口、看板など、到着したときに「ここだ」と分かる写真を用意しておくと安心してもらえます。
どこから来ているかを確かめる
取り組みを始めたら、近隣の町からの来店が実際に増えているかを確かめます。感覚だけで判断すると、続けるべきか見直すべきかが分かりません。
- 来店時に聞く:「どちらからお越しですか」とひとこと添える
- 予約や問い合わせの住所を見る:市町ごとに月の件数を数える
- Googleビジネスプロフィールの数字を見る:ルートの検索や電話の件数の推移を確認する
- アクセス解析を見る:アクセス案内のページがどれくらい見られているかを確認する
厳密な集計でなくても構いません。月に一度、市外からの来店が何件あったかをメモしておくだけで、3か月ほどで傾向が見えてきます。
伸びていない地域があれば、その方面からの道順が分かりにくくないか、その地域の方が気にしそうな情報が足りていないかを見直します。
まとめ
加古川の店舗が、近隣の町からも来店客を集めるためのポイントを振り返ります。
- 高砂・稲美・播磨町は生活圏が重なっている地域。情報が届けば候補に入る
- 近隣から来る方は、行き方・駐車場・営業時間・わざわざ行く理由を事前に確かめている
- 来店いただける範囲や方面別の道順を、読む人の役に立つ形でホームページに載せる
- Googleマップの情報、写真、口コミへの返信を整えて、見つけてもらえる状態にする
- 来店客がどこから来ているかを数え、伸びていない地域の情報を見直す
まずは、自店のホームページに駐車場とアクセスの情報が十分に載っているかを確認してみてください。近隣の町から来る方にとって、そこが最初の判断材料になります。
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