新規を追うより、二度目を作るほうが早い
新しいお客様に来てもらうには、まず知ってもらう必要があります。広告を出す、検索で見つけてもらう、口コミで広がるのを待つ。どれも時間か費用がかかります。
一方で、一度来てくれた方は、お店の場所も雰囲気も分かっています。悪くない印象を持っていれば、もう一度行くことへの心理的な壁はほとんどありません。足りないのは「思い出すきっかけ」だけ、という場合がほとんどです。
加古川のように、商圏が限られている地域ではこの差がさらに大きくなります。近隣で使ってくれる方が定期的に戻ってくる状態を作れれば、売上は安定します。新規の集客をやめる必要はありませんが、同じ労力をかけるなら、二度目を作るほうが結果につながりやすいということです。
まずは、直近3か月の来店のうち、初めての方と再来の方がどれくらいの割合かを、ざっくりでよいので把握してみてください。数えていないと、どちらに手を打つべきかの判断ができません。
ホームページは「来たあと」にも見られている
ホームページは新規のお客様が見るもの、と考えられがちです。しかし実際には、一度来た方も見ています。
「あの店、今日は何時までだったかな」「定休日はいつだったか」「前に食べたメニューの名前が思い出せない」。こうした場面で、お客様は店名で検索します。そのときに知りたいことがすぐ見つかるかどうかが、再来の分かれ目になります。
逆に、営業時間が古いまま、臨時休業の案内がどこにもない、といった状態だと、確認できずに別の店を選ばれてしまいます。せっかく思い出してもらえたのに、情報がなくて逃すのは惜しい話です。
まずは自分の店名で検索して、出てきたページを一通り見てみてください。今の情報と合っているか、知りたいことが載っているか。ここを直すだけで取り戻せる来店が、必ずいくつかあります。
リピートにつながる情報を載せる
再来を後押しする情報は、新規向けのものとは少し違います。次のような内容が効きます。
- 営業時間・定休日・臨時休業:常に最新にしておく。ここが古いと確認そのものを諦められる
- 新しいメニューや商品:「前と同じ」だと行く理由が生まれない
- 季節ごとの案内:夏の限定、冬の入れ替えなど、時期でしか出せないもの
- 次に使える情報:メンテナンスの目安、次回の推奨時期、使い方のコツ
- スタッフや店内の様子:顔が見えると、また行こうという気持ちにつながる
とくに4つ目は、業種を問わず有効です。美容室なら次回の来店目安、整体院なら間隔の考え方、リフォームなら定期点検の時期。「そろそろかな」と思い出してもらうための材料になります。
これらを1ページにまとめる必要はありません。お知らせの欄に短く書いていく形で十分です。1回の投稿が3行でも、更新されているという事実自体が、営業している安心感につながります。
来店時に、次の接点を渡す
ホームページを見てもらうには、その存在を知ってもらう必要があります。来店したときが、いちばん自然に伝えられる場面です。
会計時や施術後に、ひとこと添えるだけで変わります。「新しいメニューはホームページでお知らせしています」「臨時休業はサイトに出しますので、お出かけ前に見てみてください」。押しつけがましくならない範囲で、見る理由を伝えます。
あわせて、次の接点を用意しておきます。ホームページのQRコードを名刺やレシート、ショップカードに載せる。LINE公式アカウントの登録をその場で案内する。予約制のお店なら、次回の予約を帰り際に取る。どれも特別な設備は要りません。
接点は、複数あるほど思い出してもらえる機会が増えます。ただし、すべてを同時に始めると続きません。まずはひとつ選んで、3か月続けてみるところからで十分です。
無理なく続けるための決め方
リピート向けの発信は、続けてこそ意味があります。一方で、忙しい時期に更新が止まるのもよくあることです。最初から続く形にしておくのが現実的です。
決めておきたいのは、次の3つです。
- 誰が更新するか:担当を1人決める。全員でやろうとすると、結局誰もやらない
- いつ更新するか:「毎月1日」「毎週水曜の閉店後」など、曜日と時間まで決める
- 何を書くか:3〜4パターンを決めておく。毎回ゼロから考えると止まる
書く内容のパターンは、たとえば「今月の新しいメニュー」「季節のおすすめ」「休業のお知らせ」「よくある質問への回答」といった具合です。型が決まっていれば、10分程度で書けます。
更新を自社でできる仕組みになっていないと、この形は続きません。都度依頼が必要な状態なら、管理画面から更新できる形に変えることを検討してみてください。
効果の確かめ方も決めておきます。再来のお客様の割合、予約時に「サイトを見た」と言われた回数、LINEの登録者数。厳密でなくてよいので、月に一度、数字を見る日を作ります。
まとめ
リピート来店を増やすためのホームページの使い方を振り返ります。
- 新規を1人増やすより、来た方にもう一度来てもらうほうが手間も費用も少ない
- 営業時間や休業の情報は、再来の直前に確認されている。常に最新にする
- 新メニュー、季節の案内、次回の目安など「また行く理由」を載せる
- 来店時にひとこと添えて、QRコードやLINEで次の接点を渡す
- 担当・頻度・書く内容の型を決めて、無理なく続ける形にする
まずは、営業時間と定休日が今の状態と合っているかを確認してみてください。そこが正しくなっているだけで、取りこぼしは確実に減ります。
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