ランディングページとは何か
ランディングページ(LP)は、ひとつの目的のために作る縦長の1ページです。目的は、問い合わせ・申し込み・予約・資料請求といった、具体的な行動をしてもらうことに絞られます。
ホームページは、会社やお店の全体を紹介する場所です。会社概要、サービス、料金、実績、採用情報、お知らせなど、複数のページで構成され、訪れる人もさまざまです。初めて名前を知った人、比較検討中の人、取引先、求職者。それぞれが必要な情報にたどり着けるよう、道が分かれています。
一方でLPは、道を分けません。読み進めると自然に結論へ向かうよう、上から順に組み立てられています。他のページへのリンクをあえて置かないのも、そこから離れてほしくないからです。
構造の違い
2つの違いを整理すると、次のようになります。
- ページ数:ホームページは複数ページ。LPは基本的に1ページ
- 目的:ホームページは幅広く伝える。LPは1つの行動に絞る
- メニュー:ホームページにはナビゲーションがある。LPは置かないか最小限
- 読ませ方:ホームページは選んで読む。LPは上から順に読ませる
- 更新の頻度:ホームページは継続的に更新。LPはキャンペーン単位で入れ替える
LPの中身は、多くの場合ほぼ決まった順番で並びます。最初に結論とメリット、次に「自分に関係がある」と思ってもらうための問題提起、続いて解決策の説明、根拠となる情報、よくある質問、そして申し込みの案内。この流れに沿って、読む人の疑問を先回りして消していきます。
申し込みのボタンは、1ページの中に何度も置きます。読む人がその気になる場所は人によって違うため、決めた瞬間にすぐ押せる状態にしておくためです。
集客のしかたの違い
大きく違うのが、人の集め方です。ホームページは検索から人が訪れることを前提にします。ページ数が多く、それぞれが異なる言葉で検索されるため、時間をかけるほど入り口が増えていきます。
LPは1ページしかないため、検索からの流入は限られます。そのぶん、広告やSNS、チラシのQRコードなど、こちらから人を送り込む方法と組み合わせて使うのが一般的です。「広告を出すからLPを作る」という順番になることが多いのは、このためです。
ここを取り違えると、うまくいきません。LPだけを作って広告を出さなければ、そもそも人が来ません。反対に、ホームページのトップページに広告を送ると、情報が多すぎて目的の行動まで届かないことがあります。それぞれの役割に合った使い方をします。
費用と期間の違い
ページ数が少ないぶん、LPのほうが安く早いと思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。
LPは1ページに情報を凝縮するため、どういう順番で何を伝えるかを詰める作業に時間がかかります。文章の量も多く、写真や図も必要になります。デザインも作り込むことが多いため、ページ数のわりに費用がかかることがあります。目安としては、内容の量や作り込みによって数十万円の幅で変わってきます。
ホームページは、ページ数が増えるほど費用も期間も伸びます。ただし一度作れば長く使え、更新しながら育てていく資産になります。LPは公開したあとに数字を見ながら文言や順番を調整していく前提のため、公開が終わりではないという点も知っておいてください。
目的別の使い分け
どちらを選ぶかは、いま何をしたいかで決まります。
- 会社やお店の信頼を示したい:ホームページ。取引先や求職者にも見られる
- 検索から継続的に集めたい:ホームページ。ページを増やして入り口を広げる
- 特定の商品やキャンペーンを売りたい:LP。期間と対象を絞って集中させる
- 広告を出す予定がある:LP。広告の受け皿として作る
- まだ何もない:まずホームページ。土台がないとLPだけでは信頼されにくい
最後の点は、迷ったときの判断材料になります。広告から来た人が「本当に実在する会社か」を確かめようとしたとき、会社情報のあるホームページがないと不安を残したままになります。土台としてのホームページを持ったうえで、必要な場面でLPを足していく。この順番がもっとも無駄がありません。
なお、ホームページの中に1ページだけLPのような構成のページを作る方法もあります。既存のサイトに追加する形なら、費用も抑えられます。専用のLPが必要なのか、既存サイト内のページで足りるのかは、相談の段階で確かめておくとよいでしょう。
まとめ
ホームページとランディングページの違いを、あらためて整理します。
- ホームページは全体を伝える場所。LPは1つの行動に絞った縦長の1ページ
- ホームページは検索から集める。LPは広告やSNSから人を送り込む
- LPはページ数が少なくても、内容を詰める作業に手間と費用がかかる
- 信頼を示すならホームページ、期間を区切って売るならLP
- 土台がないうちは、まずホームページから整える
どちらが優れているという話ではなく、役割が違うだけです。いま解決したいことがどちらに当てはまるかで選んでください。
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